ガーナのお葬式 ~ビックリ仰天な5つの特徴~

イェ ベソン?(現地語のダガレ語で、みなさんお元気ですか?) ひとみんです♪

先週末、ガーナのお葬式に出席してきました。しかも2件。


ひとつは、隣町のチーフ(伝統的首長)もされていた人で超豪華なお葬式。参列者1000人以上。もうひとつは、一般家庭のお葬式。参列者約300人。

日本のお葬式のイメージと言えば、厳かな雰囲気の中でお経が読み上げられ、故人を想い、別れを悲しみ、暗い雰囲気が会場全体を覆っている。こんな感じではないでしょうか。

ただ、ところ変われば文化も変わる。ここガーナではお葬式の雰囲気が日本とは真逆なんです!


会場全体に鳴り響く爆音の音楽。リズムに合わせて、太鼓などの楽器を担いだマッチョの演奏隊がどんちゃんどんちゃん楽器を鳴らしながら、楽しげに躍り狂う。

歌ったり、踊ったり、食べたり、飲んだり。


今回出席してみて分かった、ガーナのお葬式の特徴を5つ、書きたいと思います。

ガーナのお葬式の特徴

①喪服は「黒」「赤」「白」

それぞれのカラーには意味があります。

「赤」は
故人を失ったことに対するAnger(怒り)

「黒」は
故人の死後の世界に対するHope(希望)

「白」は
残された人々のVictory(悲しみの克服)を表しているそう。

ただ、そこまで厳密ではないらしく、普段着で来ている人も結構いました。ある程度のステイタスがある人たちはアクセサリーなどしっかり付けてオシャレな喪服で出席します。
(同僚の保健師ルカヤの喪服姿)

②数ヵ月前に亡くなっている

実は、1~3か月前に亡くなっているんです。土葬が一般的なガーナ。故人は葬儀が執り行われる日まで「数ヵ月間」フリーズドライ状態なんです。


葬式当日、故人は高台の椅子に座ります。(ガーナ暑いのに....変なものがドリップしてたりしないのかな)
(奥に見えるのが故人、傘の下にいるのが私の任地のチーフ、手前の牛は葬儀後に食べられるお供え物)

ちなみに、ガーナ北部に多いムスリムの人は、死後24時間以内に埋葬して、簡単に葬儀をするよう。

③とにかく派手に!盛大に!

ガーナのお葬式は、盛大にやることが故人にとって良いと尊ばれています。なぜならば、

「死」=「新たな旅立ち」

と考えられているからです。そのため、ガーナにとって葬式とは、故人の死は悲しむ為のものではなく、新たな人生を得た故人をみんなで祝福するための儀式=どんちゃん騒ぎとなるみたいです。(特に長生きした時) 

ちなみに、葬儀は2~3日間執り行われるそう!

④準備に「数ヵ月」費用は「年収の半分」

盛大にするための準備にものすごく時間がかかる。

亡くなると、葬儀日を各集落に知らせるために、チラシづくり、看板作り、グッズ(?)づくりからスタートするとか。

お金もものすごくかかります。

一般家庭の葬式で平均8,000セディ(日本円で約24万円)。チーフともなると20,000セディ(約60万円)以上。

一般人の1ヶ月の食費が150~300セディ(4500~9000円)なので.....なんと数年間分の食費が使われる計算です。

⑤ガーナの棺桶がユニーク

故人の人生にちなんだ棺桶をオーダーメイドするそうです。これが結構ユニークなので、数点紹介しますね。棺桶づくりにも時間がかかりそうですね。


パイナップル農家さんかな?
無類のコカ・コーラ好きかな?
鉛筆とノート、先生かな?
携帯ショップのオーナーかな?
漁師さんですね?
運ばれて行きます。


つらつら書いてたら長くなっちゃいました....!異文化ってとっても興味深いです!
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