ジラパの住民の8割はキリスト教なので、どんな風に祝うのかな~とワクワク!ガーナのクリスマスを一言で表すとするならば、「平和」でした。
ガーナ流クリスマスの過ごし方
1、オシャレな格好で教会へGo!
クリスマスはキリスト教の人たちにとって、とても大切な日。イエス・キリストのお誕生日。この日ばかりは町中が「イェ ボリニャ!(ダガレ語で皆さんメリークリスマス)」と声を掛け合います。
大きな教会では早朝~昼、夜~深夜までずっとミサをやっていて、みんな特別なドレス(白いドレス率高め)を着て、歌って、踊って、お祈りをします。
なんとクリスマスの数日前、マザーから「クリスマスプレゼントよ♪」と言われ、お揃いのドレスとフォーマル用の靴をもらいました!
マザーとお揃いのドレス嬉しすぎる!白いドレスは特別なときにも着れるので、これから結婚式やらパーティーに出る機会があったら着たいなぁ。
靴のサイズなんか聞かれてないのに「ひとみの足のサイズはこのくらいだと思うの♪」と言われ『大丈夫かな…⁉』とドキドキしながら履いてみると…ジャストフィットォ!!!マザー天才。
そして前日、「明日朝6時からのミサに行きましょ!」と超張りきるマザー。早っ!まだ薄暗いうちから教会へ。
教会は人だらけ。人が溢れて、外で漏れる音を聴く人もたくさん。マザーは町の議員なので、ライブでいうところのアリーナ席に座れることに。
(町で一番大きい教会)
っていっても、聖歌歌えないし、ダンスへっぴり腰だし、アーメンのタイミングがつかめず毎回1テンポ遅れる。
全く知らないアーティストの武道館ライブのアリーナ席に座ってるみたい。申し訳なさすぎた。笑
全く知らないアーティストの武道館ライブのアリーナ席に座ってるみたい。申し訳なさすぎた。笑
2、豪華な食事を食べて食べて食べまくる!
このクリスマスのためにヤギ一匹とホロホロ鳥一匹を庭で解体。
プランテーンも揚げて、ご飯も炊いて、サラダも作って、スイカも食べて、ジュースも飲んで、ワインも空けました。超豪華!
(動物からお肉になったヤギの足)
プランテーンも揚げて、ご飯も炊いて、サラダも作って、スイカも食べて、ジュースも飲んで、ワインも空けました。超豪華!
いつもバンクーとス―プだけなのに。クリーム色と茶色の2色展開なのに。今日は色とりどり!5食は食べた気がします。クリスマス万歳!
ちょっとびっくりしたのが、ヤギの血を焼いて食べること。少し経つと固まる血の塊を焼いて、みんな美味しそうに食べる。ひぃ~!
(このドロッとしたやつが血)
3、訪問者&友人におもてなし!
クリスマスにはたくさんの訪問者がやって来ます。そのため、マザーの娘2人は朝から晩までずっとキッチンでお料理。
チップスと呼ばれる甘くないクッキーと落花生をこれでもか!ってくらい作って、訪問者におもてなし。ご飯時にきた人たちには、ごはんも振る舞う。
(チップス!美味しい!)
なかでも特に感動したこと。
それは、他宗教の知人にもごちそうを分けること。
それは、他宗教の知人にもごちそうを分けること。
日本人は盛大にクリスマスを祝うけれど、本来はキリスト教のイベント。
ジラパにいる住民の2割はイスラム教で、もちろんクリスマスは祝わない。けれど、キリスト教の人たちがイスラム教の友人にごちそうを分けることで“幸せのおすそ分け”をするんだって。
(準備中のマザーと娘のジェシー)
(おすそ分けのごちそう完成!)
異なる宗教でも、お互いが尊重し合って助け合って、気持ちよく暮らしてる。そういうのって凄くいい。
日本は無宗教?と言われるほど宗教活動に熱心じゃない人が多くて、宗教の勧誘も門前払い。
私も宗教には無頓着だし、勧誘は即お断りだけど。でも、相手がどんな宗教を信じてようが構わない。(明らかに変なやつ以外) 宗教のせいで友だち関係が崩れることはないって自信を持っていえる。
でも、日本には時々“宗教”って言葉に敏感な人がいて、井戸端会議では奥様が「あの人○○教らしいわ」などと吹聴する。
しつこい勧誘を受けたとか、なんかしら困ったならまだにしろ、なにも迷惑かかってないのに、たとえ人柄が良くても、宗教が違うってだけで変わり者扱いするのはどうなんだろう。
それだけ、「異なる宗教同士分かり合うのは時に難しい」んだと思う。色眼鏡でみたり、分かり合おうとしなかったり、偏見を持ったり。
首都のアクラではイスラム教の人たちが差別を受けて、スラム街に追いやられたり、職を得るのが難しいみたいだけれど。でも、ジラパではゆる~くうま~く調和してる。
お互いの最高にスペシャルな日に、別の宗教の人におもてなしして、幸せの共有をする。なんて平和で、素敵なんだろう。
(近所の元気な子どもたち)
まとめ
日本みたいにキラキラと輝くイルミネーションがあるわけでもなく、町中に響くクリスマスメドレーを聴けるわけでもなく、恋人たちで溢れかえるわけでもなく、マフラーに顔をうずめながら吐息で手を温めるわけでもなかったけれど、家族団らんの時間を過ごして、教会で踊って歌って、日頃のお世話になってる人に感謝を伝えて…そんな太陽光が容赦なく照りつけるアフリカの大地での半袖クリスマスも素敵でした。平和が一番。
では~♪
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