今日は、JICA専門家の萩原さんのワークショップに参加しました。本日はやや興奮が冷めやらぬ感じでお届けします。
萩原さんは、途上国の母子手帳開発において、本当に有名な方。日本生まれの「母子手帳」を、世界に広める活動をされており、これまで世界各国の途上国で幅広い活動をされてきた凄い方なのです。
パレスチナの母子手帳は、「生命のパスポート」と呼ばれている
私が日本にいた時、萩原さんの活動に関するたくさんの記事を見ました。そのなかでも特に有名だったのが、パレスチナの母子手帳の記事。
パレスチナでは、世界初となる「アラビア語の母子手帳」を作り、難民も含めて現在ほぼすべての母親に配布。
現地では、「生命のパスポート」と呼ばれ、身分証明書のない難民にとって、母子手帳以上の役割をしたといいます。泣けます。
現地では、「生命のパスポート」と呼ばれ、身分証明書のない難民にとって、母子手帳以上の役割をしたといいます。泣けます。
『萩原さんって凄い方だなぁ』『いつかどこかで会える日が来るのかなぁ』なんて思ってましたが、まさかこんなにもすぐお会いできるとは!
ガーナでは、2018年~萩原さんが作成中の母子手帳が運用開始予定
母子手帳運用に向けて、ガーナの保健省やJICA 関係者と色んなワークショップをしてるんだそうです。
現在ガーナではそういう手帳が無いわけではありません。ただ、現行は『妊婦手帳』と『こども手帳』と『母親健康手帳』と3冊に分断されています。
そして現行の手帳のターゲットユーザーは『妊婦もしくは母』ではなく、『医療従事者』。専門用語ばかりで、『妊婦もしくは母』向けの挿絵やアドバイスは少ない。
しかも、英語表記。(地方に行けば、英語が読めない妊婦さんがたくさんいます)全く読めない本。私たちがアラビア語の本持ってるのと同じです。使い余すに決まってます。愛着湧く要素ゼロです。
そして現行の手帳のターゲットユーザーは『妊婦もしくは母』ではなく、『医療従事者』。専門用語ばかりで、『妊婦もしくは母』向けの挿絵やアドバイスは少ない。
しかも、英語表記。(地方に行けば、英語が読めない妊婦さんがたくさんいます)全く読めない本。私たちがアラビア語の本持ってるのと同じです。使い余すに決まってます。愛着湧く要素ゼロです。
現行の『こども手帳』は、生まれて数週間後にもらえる手帳。ここで問題になるのが、『妊婦手帳』と『こども手帳』の空白期間。
つまり産褥期と新生児期です。
ガーナは新生児死亡率が高い
【ガーナの母子保健指標(2014)】
5歳未満児死亡率 : 60人/1000人のうちなんと....(日本は3人/1000人)
新生児死亡率 : 29人/ 1000人なのです(日本は1人/1000人)
つまり、半分の尊い命が生後28日以内に消えてしまってる。
安心安全なお産のために、いかに産褥期と新生児期が大切なのか。この一番大切な時期を現行の手帳は取りこぼしている。
新しい母子手帳は、この空白の期間をなくしてターゲットユーザーを母メインにしていこう、母が手帳を大切に思えるように作ろうという想いがたくさん詰まっています。
新しい母子手帳は、この空白の期間をなくしてターゲットユーザーを母メインにしていこう、母が手帳を大切に思えるように作ろうという想いがたくさん詰まっています。
『すべて人間が経験する"誕生"を格差の無いものにしていくことが、何よりも持続可能な社会につながっていく─────。』萩原さんの言葉が心に染みました。
新しい母子手帳は、さすがアフリカ...赤と緑の原色ガーナカラー!
日本ではビックリしちゃうような色の母子手帳だけど、ガーナにいると何だかこの色が合うよなぁって思います。
日本ではビックリしちゃうような色の母子手帳だけど、ガーナにいると何だかこの色が合うよなぁって思います。
今回、萩原さんにお会いできて、ワークショップショップに参加できて、なんてラッキーなんだろう。
色んなバックグラウンドを持った人と出逢えるのもJOCVの特権だなぁと思います。
色んなバックグラウンドを持った人と出逢えるのもJOCVの特権だなぁと思います。
つい最近、ガーナの経済省や保健省へ表敬訪問してきました。
(ノリノリです!)
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